【あまちゃんの聖地】久慈琥珀博物館とパンデーレ

あけがたの 琥珀のそらは 凍りしを大とかげらの 雲は浮かびて (宮沢賢治)

ということで今回は、岩手県久慈市にある久慈琥珀博物館のレポートと紹介です。

久慈市について

あまちゃんのロケ地

2013年にのんさん(能年玲奈さん)が演じた、連続テレビ小説あまちゃんで「じぇじぇじぇ」が流行語になりましたが、そのロケ地でドラマで登場する北三陸市は久慈市周辺がモデルになりました。聖地巡礼で訪れる人も多いようです。

小袖海岸海女センターや、北限の海女素潜り実演などもあり観光に最適。

ちなみに今でものんさんは岩手県や久慈市にとってなじみが深くイベントなどで、しばしばのんさんが登場することがあったり、岩手銀行のイメージキャラクターにも就任しています。

ラーメン千草

久慈駅西口から徒歩5分ほどのところに

岩手県で有名な千草というラーメン屋があり、以前食べに行きました。

鶏スープが効いていて美味しかったです。

インスタントラーメンにもなっていて、お土産などにも良さそうです。

営業時間11:00~15:00(日曜日は13:30まで)
※火曜日定休日

琥珀の原産地

今回紹介する久慈琥珀博物館に関わりますが、久慈は日本有数の琥珀の原産地です。

琥珀とは、数千万年前から数億年前の樹木の樹脂の化石で、世界最古のもので3億年前のものが見つかっています。

ちなみに、久慈の琥珀は約9000万年前のものとされています。

久慈地方の琥珀の成因としては、①白亜紀後期の原生林の枝や幹が台風などで折れた。②土砂・倒木・樹脂のかたまりが洪水などで河川に流出。③河口部や海底部で土砂に埋没し密閉状態で保護された。④数千万年の長い年月をかけて化石化。⑤地盤の隆起で地上に現れた。

上記の流れで形成された貴重なものです。

また、縄文時代や古墳時代から琥珀が採掘され古墳時代には久慈の琥珀が奈良で流通しており流通路として琥珀の道(アンバールート)が推定されたり、

琥珀の中に混入した虫の化石などが残っている「虫入り琥珀」によって、太古の昔の生物のDNAや環境の研究にも役立っているようです。

また、琥珀は色の種類が豊富で250色ほどあり宝石の中でも色の種類が群を抜いています。

その他の琥珀関連の逸話で、『雨ニモマケズ』や『注文の多い料理店』で有名な岩手県出身の作家宮沢賢治の作品に琥珀の名称が何度か登場し、宮沢賢治は鉱物を専門に学んでいたなど琥珀関連の逸話も多数あり色々調べると面白いものです。

今回はそんな琥珀関連の日本唯一の博物館と言われる久慈琥珀博物館の見学をしましたのでまとめつつ、紹介したいと思います。

興味を持たれた方は是非観光や旅行の際に見学してみて下さい。

久慈琥珀学物館について

まず、博物館は新館と本館があり駐車場やバス停に近い方が新館です。新館の中で受け付けをする際に本館の受付をまとめてすることができます。

ちなみに新館は主に体験型、本館は琥珀の歴史についての展示がメインのようです。

全体案内図

まずは、順路を追って新館から見学してみましょう。

久慈琥珀博物館(新館)

中に入りすぐのところに受付があり、支払いを済ませます。

建物は2階建て、1階は撮影許可とありましたので写真に収めさせていただきました。

早速中に入ると、黒光りする宝石のジェットが展示されていました。

ジェットとは何か。

古代ローマ人は「黒い琥珀」と呼んでいたようですが、ジェットは琥珀のような樹脂の化石ではなく樹木自体の化石で、琥珀とは異なる種類のものです。炭の一種で火をつけると燃えやすいので保管には注意が必要なんだとか。古来より魔除けとしても活用されてきたようです。

琥珀の色の種類は約250種。カラフルです。

琥珀は、医療用として内服薬などでも使われていたようで、ロシアではカリーニングラードにあるスベトロゴルスクという保養地にサナトリウム琥珀海岸があり琥珀を部屋の壁面と床面に敷き詰めた琥珀治療室が評判なんだとか。

古代ギリシャ神話で「太陽の石」といわれる琥珀のシンボル展示だそうです。

撮影許可がなく断念しましたが、2階には琥珀製の工芸品や壁画が展示されていて綺麗なものでした。

新館だけで満足しても良さそうですが、本館も見に行きたいと思います。

久慈琥珀博物館(本館)

本館も2階建てです。本館は受付がなく、新館で購入した入場券のバーコードを扉に差して開場される仕組みでした。

中に入ります。撮影許可がない部分は撮影できませんでしたが、本館は琥珀についてさらに詳しく展示されていました。

1階は、~太古からのメッセージ~として、「虫入り琥珀」など珍しい琥珀などが見られました。タイムカプセルのように何千万年も眠っていた虫というのは非常にロマンもある話です。また、世界初・世界最古の鳥類の羽毛が琥珀内に残っていたというのが九戸郡の種市町で見つかったいうことで、もしかしたらジェラシックパークのような話が現実になる日も来るかもしれません。

2階は、~人と琥珀~というテーマで工芸品や、モザイク画などが展示されていました。また、”石っこ賢さん”こと宮沢賢治と琥珀の関係などの展示があり、宮沢賢治ファンの人も楽しめそうです。

ちなみに宮沢賢治は農学校で鉱物を専門に学んでいたそうで、宝石の商売や琥珀の再生品の製作などのプランも立てていたそうです。(実現はしませんでした。)

2階の展示室から廊下を進むと世界中の琥珀を取り扱っている久慈琥珀本店があります。ここでは、琥珀製のアクセサリーや時計なども販売しており、日本一の品ぞろえとのことです。プレゼントやお土産として琥珀製品を考えている人は見てみると良さそうです。

パンデーレ・ス・デシュレレ(ホットドッグ)

さて、博物館を2館も見学するとお腹が空いてきました。

いつものように博物館近くで何か食べたいなということで、久慈琥珀博物館のすぐそばに変わった建物があったことを思い出しました。

リトアニア館です。

なぜ、リトアニア?と思い調べてみると、久慈市は日本で唯一リトアニア共和国のクライペダ市と姉妹協定を結んでいるようです。

それは、やはりリトアニアも琥珀を特産としているので、琥珀関連で縁があったようですね。

この建物は、リトアニアの一般的な建物を再現してあるそうで、ここだけ異国情緒が漂っています。

リトアニア館

中は、リトアニアの民芸品や工芸品、お酒(ワイン)なども販売していました。

私は、今回はリトアニア風ホットドッグ『パンデーレ・ス・デシュレレ』を買って食べました。注文してから5分くらいで出来上がりその間、リトアニアの絵や手帳など珍しいものを見ることができました。また、ワインの試飲もできるので車以外で訪問される方は是非。

パンデーレが出来上がり食べてみるとソーセージが2本入っており、ケチャップとマスタードの味付けでお腹がいっぱいになりました。ボリューミーなホットドッグといった感じで美味しかったです。

また、久慈琥珀博物館に来た際には寄ってみたいです。今度はワインも買いたいものです。

※リトアニア館は冬季休業中とのことなので、興味のある人は春以降訪れてみてください。

この他にも体験できなかった琥珀の採掘体験や直営レストランの琥珀の森レストランくんのこでの食事など、体験できなかったことがたくさんありますので、また訪れたいと思いました。

興味を持たれた方は是非、久慈琥珀博物館を見学してみてください。

それでは今回もお疲れ様でした。

アクセス等

開館時間9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日年末年始・12月31日~1月1日・2月末
料金大人500円(※400円)・小中学生200円(※150円)
(※)は団体料金〈20名以上〉
久慈琥珀総合サイトhttp://www.kuji.co.jp/museum
詳細および団体予約・体験予約などもできます。
公共交通機関【東京から】
東北新幹線で八戸駅下車→JR八戸線→久慈駅→市民バス山根・岩瀬張方面行 琥珀博物館入り口バス停※
東北新幹線で二戸駅下車→JRバス東北スワロー号→森前バス停※
東北新幹線で盛岡駅下車→JRバス白樺号→森前バス停※
【大阪・名古屋・福岡・札幌から】
いわて花巻空港→岩手県交通で盛岡駅下車→JRバス白樺号→森前バス停※
※琥珀博物館入り口、森前バス停から2~3km程あるため、バス停着後施設の送迎バスに乗り換えると便利です。
その際は博物館に連絡してバスの予約が必要
(当日は手配してから時間がかかるので、事前がお勧めのようです。)
詳細は上記のサイトへ。
久慈琥珀博物館について

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