津軽の観光地を紹介【世界遺産!北海道・北東北の縄文遺跡群】

北海道・北東北の縄文遺跡群とは
  • 2021年7月に世界文化遺産に登録された北海道・青森県・岩手県・秋田県にまたがる今より約15,000年前から約2,400年前までの縄文時代の遺跡群のことです。

今回、北海道・北東北の縄文遺跡群を巡る旅として、青森県の日本海側、津軽半島を回りました。

また、地元の料理や、本州の日本海側最北端の竜飛岬も観光しましたので、津軽半島の見どころを紹介します。

青森県の西側・津軽の観光地を紹介!

津軽について概要

  • 青森県の西側に位置する
  • なまりがきつい津軽弁
  • 夏祭りの立佞武多(たちねぶた)は、見上げる高さ
  • 文豪太宰治は津軽出身
  • 著名人は、王林ちゃん、吉幾三など
  • 相撲王国と呼ばれていた
  • 縄文遺跡が有名

亀ヶ岡石器時代遺跡

青森県つがる市にある縄文時代晩期の遺跡です。

世界遺産の北海道・北東北の縄文遺跡群に登録がされた遺跡の一つです。

縄文時代晩期といえば亀ヶ岡文化と言われるほど、漆工製品や土偶など精巧で美術的な工芸品が多く出土しました。

この亀ヶ岡石器時代遺跡からは、遮光器土偶(しゃこうきどぐう)という目の部分が、イヌイットが着けるような遮光器のような形をした土偶が出土しました。

ちなみに、つがる市では「しゃこちゃん」の愛称で長年親しまれています。

土偶は、土でできた人形で女性の形を模り豊穣や安産祈願のために作られたとされています。

また祭祀に使用されたのか、体の一部が欠損して出土することがほとんどで、「しゃこちゃん」も左足がありません。

亀ヶ岡石器時代遺跡で出土した遮光器土偶は、国の重要文化財として、実物は東京国立博物館に保存されています。

遮光器土偶をはじめ出土品は、縄文人の技術力や芸術性を見ることができます。

そして、徒歩圏内にある田小屋野貝塚(たごやのかいづか)を散歩がてら回ってみました。

田んぼ道の中にある看板が目印です。

看板を辿ると、パネル展示があり発掘されたものや発掘時の様子などの説明が書かれていました。

4月~11月の土日祝日には遺跡のボランティアガイドが日中は、常駐しているようなので詳しいお話を聞きたい方は利用してみるとよいでしょう。

また、出土品は、以下の博物館で見ることができます。

つがる市縄文住居展示資料館(カルコ)

遮光器土偶のレプリカ(本物は東京の国立博物館に収蔵)や、土器などが展示されており、館内に大型竪穴住居が復元されているため、縄文時代のくらしなどを見ることができます。

開館日等の詳細は、こちら(つがる市ホームページのリンク)

木造亀ヶ岡考古資料室

主に、亀ヶ岡遺跡で出土した土器や出土品が展示されています。

縄文時代晩期を代表する亀ヶ岡文化の芸術的な、土器や土偶、漆器などが展示されています。

遺跡の近くなので、併せて見学すると理解が深まるはずです。

開館日等の詳細は、こちら(つがる市ホームページのリンク)

【稲垣温泉】宿泊・日帰り温泉に!

亀ヶ岡石器時代遺跡の近くにある稲垣温泉は、宿泊と日帰りで源泉かけ流しの温泉にも入れるので、おすすめです。

昭和の宿というような雰囲気で、豪勢な宿とまではいかずとも、田舎の温かさなど感じられるような宿です。

青森県で三番目に大きな湖、十三湖

青森県で、三番目に大きな湖で日本海からの海水と川からの淡水が混合した湖です。

名前の由来は、十三の河川が流れこむ湖なので、十三湖というようです。

しじみが取れるため、近くにしじみラーメンなど、しじみ料理を食べられるお店もあるので観光にもおすすめです。

十三湖周辺でおすすめの飲食店

しじみラーメン和歌山 十三湖本店

十三湖のすぐそばにあり、メディアでも取り上げられ、しじみラーメンといえばこのお店という名店です。

また、青森県弘前市にもお店を出しています。

民宿も営んでおり、宿泊も可能です。

しじみラーメンを食べましたが、しじみと昆布の優しい出汁がおいしかったです。

十三湖で、ラーメンを食べたいと思ったらこのお店で間違いなしです。

しじみ亭奈良屋

しじみラーメンをはじめ、しじみの釜めしや、スープなどのしじみ料理全般が食べられるお店です。

メニューの中にある「しじみづくし」は、しじみ料理が豊富に入ったメニューで観光の記念に食べると思い出にも残ります。

しじみのチャウダーは、初めて食べましたがしじみの出汁と合いおいしかったです。

お土産でも販売していました。

しじみ料理の他には「中泊トマト海鮮ラーメン」という赤色スープのラーメンが人気です。

太宰治を巡る

斜陽館

太宰治は、津軽出身の文豪で青森県五所川原市の金木町というところに、生家があります。

現在は、斜陽館という名前で中を見学することができます。

太宰治の父親は議員などもつとめた、地元の名士で太宰の家は、「金木の殿様」と呼ばれたほどでした。

家は、建物の材質がヒバでできているため、中に入るとヒバのよい香りが漂っています。

太宰治の聖地巡礼として興味があれば訪れる価値ありです。

詳細は、以前まとめたブログも併せてご参照ください。

【太宰治の生家!】斜陽館(太宰治記念館)としじみラーメン

また、小説『津軽』は太宰治が津軽を3週間にわたり旅行した時の紀行文で、彼の幼少時の回想や津軽の風土や、精神性などが書かれておりおすすめの本です。

太宰治の目や頭を通した津軽を、今もなお実際に見ることができるのは、非常にうれしいことだと思いました。

是非、観光の際は先に『津軽』を読んでから回ることをお勧めします。

芦野公園の、喫茶店「駅舎」もおすすめです。


太宰治も見たであろう津軽富士こと岩木山

私は、この旅行で、さまざまの方面からこの津軽富士を眺めたが、弘前から見るといかにも重くどっしりとして、岩木山はやはり弘前のものかも知れないと思う一方、また津軽平野の金木、五所川原、木造あたりから眺めた岩木山の端正で華奢な姿も忘れられなかった。

太宰治『津軽』より引用

私は、津軽に行ったときに無料道路の「津軽道」を通り、柏インターで降りるときに見た岩木山をとても綺麗に思いました。

岩木山を太宰治は、津軽平野から見ても綺麗だと思ったそうです。

たしかに津軽平野から見る岩木山もとても綺麗でした。

岩木山は、津軽富士と言われるほど、形が立派で綺麗です。

皆さんも津軽を観光の際は、岩木山を見つけてみてください。

『津軽海峡・冬景色』で有名な竜飛岬

津軽の中心からを北に約1時間ほど進むと、本州の先端にたどり着き、もうそれ以上進むことができなくなります。

そこから目を凝らすと北海道が見えてくるかも?

竜飛岬は、本州の日本海側では最北端です。そこから先は、見渡す限り海しかありません。

しかし、海の下には日本一長い海底トンネルが続いているのです。

青函トンネル記念館

青函トンネルとは、青森県から北海道まで続く海底トンネルのことです。

海の下にトンネルを作るというのは、生半可なものではありません。

青函連絡船・洞爺丸事故を契機に海底にトンネルを通す構想がなされ、開通までの42年間で、大きな出水事故が起きたり、殉職者もだしながら先人達が命がけで通したトンネルです。

その状況などが、青函トンネル記念館を見学すると分かります。

また、体験坑道を 「青函トンネル竜飛斜坑線 もぐら号」に乗って勉強することができます

中で、海峡味処「紫陽花」というレストランがあり海鮮料理なども食べられますのでこちらもおすすめです。

また、お土産も販売していますので観光地として竜飛岬に来たらぜひ見学してみてください。

ホテル竜飛

竜飛岬には、ホテルがありますので日本の最北端で宿泊することも可能です。

そして、ホテルの裏には、津軽海峡が広がります。

津軽海峡を見ながら入浴ができる温泉もあり、宿泊・日帰りどちらも対応しています。

竜飛岬に来たらこちらもおすすめです。

まとめ

今回は、世界遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群を回る旅として津軽の魅力をお伝えしました。

青森県という北東北に位置しながら「津軽」という地名は、なんとなく演歌や、方言などで知っている人もいるかもしれません。

そこには、縄文時代に栄えたような独自の文化や精神性が現在も存在し、観光地を訪れた人を楽しませてくれるのではないかと思います。

今回、紹介した場所以外にも五所川原の立佞武多など、おすすめポイントはたくさんありますので、今後追加で紹介していきたいと思います。

みなさんもぜひ訪れてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です