【仮面ライダーの生みの親!】石ノ森萬画館とキレンジャーカレー

萬画は「万画」です。あらゆる事象を表現できるからです。(「萬画宣言」より抜粋)

先日、宮城県仙台市から青森県八戸市を結ぶ震災復興道路の三陸沿岸道路をドライブしました。

東北の太平洋沿いを車で走らせ震災の復興状況を見たり、観光地を巡る楽しくも学びの多い旅でした。

三陸沿岸道路の特徴や、旅のダイジェストは以下の記事にまとめていますので、ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。

【東日本大震災】復興道路!三陸沿岸道路のメリット、デメリット紹介

その三陸沿岸道路を行く旅の中で面白かった場所の一つが今回ご紹介する石ノ森萬画館です。

石ノ森萬賀館は誰でも知っているくらい有名な仮面ライダーの原作者石ノ森章太郎のマンガミュージアムです。

実は、この館も東日本大震災の影響で1階の窓ガラスが破れ、モノが流されたり甚大な被害があったそうです。

この旅は被災地の今を見てみたいと思い始めた旅ですので、そのような見方でも学びになる部分がありました。

石ノ森萬画館の見所と併せてよろしければ最後までご覧ください。

石ノ森章太郎について

まずは、石ノ森章太郎についてどのような人なのかご紹介しておきます。

石ノ森章太郎は、1938年1月25日に現在の宮城県登米市中田町石森に5人兄弟の長男として生まれました。

学生時代から漫画を描くのが好きだったようで、中学、高校と仲間と一緒に同人誌を作ったり毎日中学生新聞の漫画投稿欄に4コマを投稿して入選したりと創作活動をしていたそうです。

そして、高校2年生になった頃、あの手塚治虫氏より仕事の手伝いを依頼され、学校を休み上京してアシスタントとして働き、「二級天使」の連載でデビューを果たしました。

高校卒業と同時に上京し、「マンガアパート」と呼ばれたトキワ荘に引っ越します。

トキワ荘は、手塚治虫はじめ藤子・F・不二雄など当時の若手漫画家たちの青春の巣窟だったためとても有名です。

手塚治虫氏に誘われ東映の長編漫画映画「西遊記」の企画制作に参画したり、70日渡り世界を一周したりとお金も使い感性を磨いていきます。

トキワ荘を出た後も「ミュータント・サブ」「サイボーグ009」で第7回講談社児童まんが賞を受賞したり、「ジュン」「佐武と市捕物控」で第13回小学館漫画賞受賞したりと世間から評価されていきます。

後年になっても「HOTEL」など作品を残し、1998年1月28日東京都内の病院で逝去(享年60歳)するまで、漫画界に携わり続けました。

石ノ森萬画館を見学

外観について

石ノ森萬画館の外観を見て、ワクワクする人は多いでしょう。

外には、まず仮面ライダーやらロボコンやらがいます。

外観はこのような感じで、裏手に川(旧北上川)が流れていて綺麗です。

ちなみに外には、石ノ森章太郎のキャラクターたちが描かれたコインロッカーがありましたので、スーツケースや大きな荷物を持ってきていても安心です。

著名な漫画家たちの手跡があったり入る前にも見るところがたくさんあります。

展示内容

ミュージアムの中に入ります。

1Fは、入って正面が受付で左手側にグッズショップがありました。グッズショップの名前は「墨汁一滴」だそうです。これは石ノ森章太郎が学生時代につくった同人誌の名前です。

受付か券売機で観覧券を購入することができます。そして、観覧券は映像室や展示室で使用します。

1Fの雰囲気はこのような感じです。(写真に人が入らないよう、配慮した結果見ずらい画角になってしまいました。)

2Fに向かって階段を上がっていく途中に映像室があります。

そこの受付の方にチケットを見せると映像室に入ることができ、この館でしか見られない特別映像を見ることができます。時間によって上映しているものが違うようです。私は、『変わるまち、変われるまち、石巻。feat.ジュン』を見る事が出来ました。今回の私の旅は震災復興を見て回る旅ですので、まさにぴったりのタイトルでした。

アニメで石巻市の復興の様子を見て、復興から立ち直っていき現在の石巻市の様子が短編アニメとなって映されており、そこには甚大な努力が見て取れました。

それぞれの映像が10~15分なので、少し立ち寄って見てもそれほど時間を気にせずに見ることができます。

通路を上がり、2Fに行きます。

2Fには企画展示室と常設展示室があります。1Fで購入した観覧券でどちらも見学が可能で、

受付の方の案内により企画展示室を見て、その後常設展示室へと向かいました。

ちなみに、私が見学した際は企画展示として『十二国記』山田彰博原画展を行っていました。

『十二国記』は小野不由美さんによる異世界ファンタジー小説で、山田章博さんはその世界観を30年以上描いている方です。

なお展示室内の撮影は可能な所と、不可能な部分が明記されていましたので注意して撮影をしております。

山田彰博原画展 撮影可能エリア

私は、最近鉛筆画に挑戦していて山田彰博さんの原画を見て何か盗めないかと真剣に見ていました。見学している方々も絵描きの方かファンなのか、すごく真剣に見ていました。

なお、山田彰博さんの原画展は2023年4月9日まで行っているそうなので、気になる方は是非ご覧ください。

そして案内された順序の通りに常設展示室へ入ります。

構成は、以下のように主に石ノ森章太郎の作品ごとのテーマで作られていました。

  1. サイボーグ009の世界
  2. 仮面ライダーの世界
  3. 時代劇の世界
  4. 原画展示コーナー
  5. 人造人間キカイダーの世界
  6. さるとびエッちゃんの世界
  7. マンガ仕掛け時計
  8. HOTELの世界
  9. シージェッター海斗の世界

また、プリペイドカードを購入すると展示室内のアトラクションで遊ぶことができます。

仮面ライダーの変身したり、サイクロン号に乗ったりできます。

特に子供さんは喜ぶと思うので、おススメです。

実際にこの館では子供連れの方がたくさんいましたので、世代を問わずに楽しめることは間違いないです。

石ノ森萬画館のホームページに展示内容の雰囲気が分かるように説明がありますので、そちらをご参考にしてください。

まるで、それぞれの作品の中に入り込んだかのような空間でした。

撮影はできませんでしたが、貴重な石ノ森章太郎の原画も見ることができて良かったです。

展望喫茶BLUE ZONEでランチ

2Fで展示を見た後、3Fへ上がると喫茶店がありました。

展望喫茶BLUE ZONEという名前で、建物前の北上川なども見えて部屋全体が青く輝いて見えました。

そういえば、お腹が空いたなと思いせっかくなので、軽くご飯を食べていきました。

入り口近くに券売機がありますので、先に食券を購入します。

「サイボーグ009のミートソースパスタ」、「ロボコンの満点⁉チキンライス」など作品をモチーフにした料理がありました。

ちなみに私は、「キレンジャーカレー」の食券を購入しました。

食券を出し、席で呼ばれるのを待ちます。

外の北上川など、風景が綺麗に見えます。

カウンター席とテーブル席がありますので一人でもグループで入っても大丈夫です。

この喫茶店は、観覧券がなくても入場できるので、観光で近くに寄ったら雰囲気と料理を味わうだけでも思い出に残るのではないでしょうか。

(企画展とコラボした料理もあるようなので、定期的に来ても楽しめそうですね。)

キレンジャーカレーは、名前の通りキレンジャーの旗が乗ってかわいらしい雰囲気。

味は昔懐かしい感じと言って伝わるでしょうか??

ちなみに、この展望喫茶BLUE ZONEの向かい側には、図書スペースもあり石ノ森章太郎の漫画以外にもたくさんの漫画が置かれていましたので、食後にゆっくり過ごすこともできそうです。

料金・アクセスなど

細部まで、こだわりがある石ノ森萬画館を紹介しましたが最後に観覧料やアクセスなどをまとめたいと思います。

観覧料

個人団体(20名以上)年間パスポート
大人900円750円2,200円
中・高校生600円500円1,500円
小学生250円200円600円
2023年2月現在

※未就学児は無料

※上記は常設展示と企画展示を合わせた料金(企画展示の入れ替え時は、常設展示のみの料金大人750円、中・高校生500円、小学生200円)

※年間パスポートは、1Fの受付へ申込み

営業時間

開館時間9:00~17:00
休館日毎週火曜日
※休館日が休日になる場合は翌営業日が休館
※GW期間、夏休み期間、冬休み期間、春休み期間は営業

アクセス

宮城県仙台市からのアクセスがスムーズです。

それぞれ石巻駅で下車してから、徒歩12分で行く事が出来ます。

(石ノ森萬画館までの道中は、石巻マンガロードという仮面ライダーなどのモニュメントが立っていたり海鮮料理を食べられたりと道中まで含めて観光スポットになっています。)

建物横に駐車場もあるので、車でも問題なしです。

路線(鉄道・高速バス)所要時間
JR仙台線1時間20分
仙石東北ライン(快速)約1時間
宮城交通(高速バス)約70分

今回ご紹介した「石ノ森萬画館」のご紹介は以上になります。

非日常を味わうことができ、デートでもお子さんや家族と一緒でも誰でも楽しむことができるような空間は、まさに石ノ森章太郎の漫画の世界そのものを体現しているからではないでしょうか。

是非ご興味のある方は遊びに行ってみてください。

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